京源商事が冷凍野菜の輸入に取り組む理由

25 閲覧者数

弊社は、元々は興との九条ねぎ農家でした。山間地域に入り込み、九条ねぎを核として地域発のイノベーションを起こすのを夢みていました。その後、紆余曲折あり中国広東省での九条ねぎ栽培を開始しました。日本人初となる栽培で日本農業の現地栽培に一石を投じる乾坤一擲の事業と胸踊ったことを今でも覚えてます。一方で、現地の日系商社マンと話をする機会があり、ある衝撃を受けたことを今でも覚えてます。その商社マンは日本向けに野菜を輸出するための駐在員でしたが、なんと野菜については全くの無知で、基本用語である、育苗、播種について何も知りませんでした。彼の業務は野菜工場に視察に入り、監視カメラが何台あるのか?作業日誌を分析することでした。私は愕然したのを今でも鮮明に覚えてます。全ての商社がそうとは限らないのでしょうが、冷凍野菜工場というフードシステムの断片的な部分を管理して、なにが安全性と言うのでしょうか。フードシステムの川上から川下まで管理徹底してこその安全と言えます。中国産はいまや輸出の過半数を越えました。もっと安全な野菜をお届けしたい!との使命感が醸成したのを覚えてます。そこから京源商事としては、徹底した産地開発に拘り抜きました。まず種苗の選定です。野菜の原料は種に尽きます。どこのメーカーの種を選んで栽培するのかが非常に重要であり、日本の種苗メーカーにお願いして回り、中国への輸出が出来るようになりました。種苗には化学薬品がコーティングされているものもあります。細かいところですが、コーティング素材は何を使っているのかまでも弊社は見ています。また栽培時には農薬のトレーサビリティー、他農場からの農薬の飛散防止、小動物との交差汚点防止といった、徹底的な農場管理を行っています。次に加工は、他社商社と同じように工場の運営を厳しくみています。そして輸入です。中国からの輸出時に残留農薬検査を行っています。残留農薬はコーデックス委員会が求める基準を行っています。他社では残留農薬の薬品項目は多くて15種類程ですが、弊社では119項目を中国の国立厦門大学の先生と共に分析しています。なぜ、他社より多く分析するのかというと、例えば農薬には害が無いものの、里芋の中身を肥大させるものがあります。これは収量を確保するために使われ、全く違法ではありませんが、急な肥大で中身が黒く、スカスカになりやすくなります。このような農薬も含めて項目を見ると119項目となっています。また、農薬に次に怖いのが細菌検査です。弊社では大腸菌を徹底的に調べています。そもそもO 157は家畜の糞から出るものであり、更には抗生物質を打った家畜から耐薬性のもった大腸菌が出ます。これがO 157です。弊社の産地は持続的農業を目指してるので、化成肥料は使わず家畜の糞を堆肥として使ってますが、その際はどこの牛の糞かまでおっています。従って、O157のリスクは限りなく0ですが、O 157は重大事故にも繋がるので、輸出時に必ず調べています。

また日本への輸入時は農林水産省の植物防疫を、厚生労働省の食品検査を行っています。そこでは、中国で行った検査と同様に日本でも残留農薬と細菌検査を行い、つまりは輸出と輸入でダブルチェックを行っています。ここまでやって、ようやく食の安全性が確保出来ると考えています。フードシステムの断片的な安全性でいいのでしょうか。そこに気づけたのも日本の農家としての気づきがあったからです。中国産は何となく怖い。このイメージが少しでも払拭され、高品質で安全安心な野菜を届けていきます。どうぞ農家発の輸入農産物をお召し上がりください。

株式会社 京源商事